色麻町の初夏を彩る愛宕山公園のシャクヤクが、見頃を迎えた。18日現在で6割ほどが開花し、恒例の「シャクヤクまつり」が始まる21日には満開を迎える見込み。シャクヤクはボタン科の多年草で、豪華な花を咲かせることで知られる。世界農業遺産「大崎耕土」を見渡す小高い丘の上にある同町のシャクヤク園は、広さ約4000平方㍍。この時期は赤や白、ピンクといった色とりどりの花が約1万株咲き誇り、毎年約3万人の人が訪れる。
 涌谷町涌谷の一條志成さん(12)=涌谷中1年=と千星さん(9)=月将館小4年=兄妹が14日、地震被害を受けた石川県と台湾に向けた義援金4万7740円を町に託した。義援金は半額ずつ日本赤十字社を通じ被災地に届けられる。

 500日間にわたり労働災害を起こさなかったとして、加美町孫沢のプラスチック製品製造「アスカカンパニー東北工場」が「無災害記録証」を中央労働災害防止協会から受けた。同社はさらなる記録更新を誓っている。記録証授与制度は、中小企業が安全衛生活動に取り組む際の目標にしてもらうのが狙い。従業員数(10~99人)と業種、無災害記録日数に応じ第一種(努力賞)から第五種(金賞)まで5段階ある。授与は毎月あり、4月1日付の対象は全国17事業場。宮城労働基準協会古川支部管内(大崎地方、黒川郡)からは1年1カ月ぶりの授与となった。
 高齢剣士が熟練の剣術を競い合う「鳴子温泉神社奉納第31回関東・東北高齢者剣道大会」が11、12の両日、大崎市鳴子スポーツセンターで開かれた。過去最多の148人が出場し、年齢を感じさせない迫力の試合を繰り広げた。県高齢剣友会、鳴子剣道協会、鳴子温泉神社が共催。男性は60歳以上、女性は55歳以上が対象で、今回は北海道から神奈川県までの選手が出場。最高齢は89歳だった。選手たちは、会場全体に響き渡るほどの掛け声を発しながら激しい攻防を展開。鋭く打ち込んだり、相手の剣先をかわして返しの面、胴、小手を突いたりと、長い年月で磨き抜かれた剣さばきを披露していた。

 第28回パークゴルフ全国交流大会「さくらカップ」(大崎市、大崎市田尻パークゴルフ協会主催、大崎タイムスなど後援)が11、12の両日、同市田尻の加護坊パークゴルフ場で開かれた。全国から集まった約370人の選手が各コースに挑み、ボールを打つ軽快な音を響かせた。パークゴルフの普及と愛好者の交流を目的に、日本パークゴルフ協会加盟団体登録者を対象に実施している大会。4人一組の92チームに分かれた選手たちは早速、プレー開始。自然の地形を生かした同パークゴルフ場は、難度レベルが全国屈指の名門コース。傾斜や切り株などに苦戦しながらも、仲間と声を掛け合ってプレーを楽しんでいた。
 2022年7月の記録的大雨で大きな被害を受けた鳴瀬川水系名蓋川の復旧工事が12日、大崎市で本格的に始まった。県が27年3月にかけ河道拡幅や堤防かさ上げを進める。着工式が同日、現場近くの旧高倉小体育館で開かれ、関係者約60人が工事の無事を願った。22年7月15~16日の大雨で、堤防3カ所が決壊したり越水したりして周辺の広い範囲で家屋や農地が浸水するなどした。古川矢目地区などは関東・東北豪雨(15年)以来、実に7年間で3度目の甚大な被害に見舞われた。原形復旧では効果が限られることから、県は、被災していない箇所を含めて改良復旧を行うことを決めた。対象区間は、大崎市古川の多田川との合流点から加美町の国道347号までの4・1㌔。河道を最大5㍍、堤防を同80㌢それぞれ拡幅、かさ上げするほか、護岸をコンクリートで強化する。事業費は約50億円。

 世界農業遺産「大崎耕土」の魅力あふれる情景を写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿する「大崎市カメラ部」のパネル展(実行委員会主催)が9日から、大崎市地域交流センター・あすも2階市民ホールで開かれている。大崎地方の住民や来訪者が撮影した81点を展示しており、訪れた人たちの目を引いている。19日まで。日常の一こまや、訪ねた先で心奪われた風景を捉えた2500点余りの投稿から厳選。撮影者と意見交換し、写真を正方形にトリミングして組み合わせた。耕土の豊かさを印象づける季節の花、積もった雪が帽子に見えるユニークなこけし像など、四季折々の光景を撮影した作品が並び、訪れた人たちは熱心に鑑賞。風景に溶け込む子どもたちの姿を写した作品は、見る人の笑顔を誘っていた。
 繁殖用雌牛の放牧が10日、大崎市鳴子温泉鬼首の市営鳴子放牧場で始まった。牛たちは市内各地の牧場からトラックで運び込まれ、禿岳(標高1261・4メートル)の麓に広がる約13ヘクタールの高原で、11月5日までの半年間を自由に過ごす。広い牧草地を走り回ったり天然の緑草を食べたりして自然に近い環境で生活してもらうことで、牛の健康増進や受胎率の向上を図るのが狙い。農家にとっては放牧中の労力削減に加え、円安などで高騰が続く輸入飼料を節約できるほか、夏場に牛舎内の冷房も使わずに済む。

 大崎市古川東大崎地区にある石碑や史跡にこのほど、歴史や内容などを解説する看板が取り付けられた。東大崎地区歴史研究会が設置したもので、同会の橋憲夫会長(77)は「地元の歴史を掘り起こし、観光振興とともに地域愛を育んでもらえれば」と期待している。同地区には国指定史跡「名生館官衙遺跡」をはじめ、中世の大崎地域一帯を治めた奥州探題大崎氏の居城「名生城」跡、小野小町の墓など史跡や石碑が点在している。住民らでつくる同会は、そうした史跡に関連する文献や石碑の解読に取り組んでいる。看板は地域の歴史遺産を観光資源として生かすのが狙いで、筆塚、小野小町の墓、子松神社にある「梵字ボローンの石碑」、名生城敷地図、名生城跡と土塁跡の6カ所に設置。「仙台銀行まちづくり基金」の助成を受けて取り付けたもので、助成を受けたのは2020年度の上水道説明板に引き続き2回目。
 「こどもの読書週間」(4月23日~5月12日)にちなみ、美里町近代文学館は、科学に関する絵本や図鑑を集めた展示会を同館2階町民ギャラリーで開いている。19日まで。同館所蔵の11万5000冊余りのうち約800冊を植物や宇宙、乗り物、自然、時間など11コーナー別に並べた。展示書籍にちなんだ実験コーナーもあり、ジグザグに折り目を付けることで強度を増す厚紙などもある。こどもの読書週間は、子どもたちに本をたくさん読んでもらおうと1959(昭和34)年から行われていて、65年を迎えた。

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